ハナヤエムグラ(花八重葎)

Sherardia arvensis


ハナヤエムグラ1


  • 科名・属名 : アカネ科 ハナヤエムグラ属

  • 特徴 :
     草丈20〜60cmの1〜2年草。帰化。
     茎は多数」叢生し、斜上または匍匐し先端が立ち上がり、4稜で稜上に下向きの刺がある。
     葉は4〜7個が輪生し、葉身は広線形〜線形で、長さ1〜2cm、幅約5mm。鋭尖頭で縁と表面および裏面脈上に粗い毛があり、両面がざらつく。葉柄は無い。
     花は上部の葉腋から出た枝の先に苞葉に包まれた花序を出して数個つく。苞葉は8個、長三角形で長さ3〜8mm。花冠は淡紅色〜淡紫色、筒状で先が4裂して平開し、径2.5〜3mm、筒部は長さ2〜3mm。萼は釣鐘形、長さ約1mm、先は小さく6裂する。雄しべは4個。
     果実(刮ハ)は楕円形、長さ1.5〜2mm、黒褐色で白い針状の模様があり、萼裂片が残存する。

  • 分布・生育地 :
     帰化(ヨーロッパ原産) (国外:南北アメリカ、オーストラリアに帰化)
     道端、堤防

  • 花期 :   4〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2011年5月14日  神奈川県川崎市
     中・全体2 2022年6月10日    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・花 2011年5月14日    同  上
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     東京都日野市の多摩川縁から神奈川県川崎市の多摩川縁に引越しした。
     やっと片付けも一段落し、久しぶりに花を眺めたいと、カメラを手に多摩川に向かった。
     同じ川の中流部の堤防上でも、少し距離が離れると植相は変わる。
     日野で見かけたいくつかの花が全く見られなかった代わりに、一見してアカネ科の帰化とわかるこの花が咲いていた。

  • 葉

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ハナヤエムグラ2

花