ヘクソカズラ(屁糞蔓)

Paederia scandens


ヘクソカズラ

  • 科名・属名 : アカネ科 ヘクソカズラ属

  • 特徴 :
     つる性の多年草。
     茎は左巻きで他の植物や木などに絡み付いて長く伸び、基部は木質化する。
     葉は対生し、広卵形〜披針形まで変化が多く、長さ4〜10cm、幅1〜7cm。先は短く尖り、基部はやや心形<、0.5〜5cmの葉柄がある。
     花は葉腋から短い集散花序を出し、まばらに花をつける。花冠は灰白色、漏斗状で長さ1cm、直径5mm。先は浅く5裂して平開する。喉部と内側は赤紫色。
     別名 ヤイトバナ

  • 分布・生育地 :
     日本全土  日当たりのいい籔や草地

  • 花期 :  8〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     1986年8月23日  神奈川県箱根
     中 2014年8月29日  石川県羽咋市
     左下・実 2005年11月23日  東京都日野市
     下右・葉 2014年10月8日 神奈川県川崎市

  • 撮影記 :
     屁糞蔓と何ともかわいそうな和名の由来は、この草を揉んだり潰したりしたときの臭いからきている。
     別名はヤイトバナといい、花の喉部の紅紫色が、ヤイト(お灸)の跡に似ていることからきている。
     籔や草地、時には金網などに絡みつき、夏の終わりごろ咲いているのをよく見かける。
     秋には黄褐色の果実になるが、枯れ草の色に紛れて気づかないことが多い。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
赤味の強い花

果実