ヒメヨツバムグラ(姫四葉葎)

Galium gracilens


ヒメヨツバムグラ1


  • 科名・属名 : アカネ科 ヤエムグラ属
     注.APG分類では、学名(G. gracilens var. gracilens)

  • 特徴 :
     草丈20〜40cmの多年草。
     茎は細く4稜があり、下部で枝分かれして斜上し、無毛かまれに刺状の小さな毛がわずかにある。
     葉は4個輪生、葉身は狭披針形〜狭長楕円形(〜楕円形)で、長さ4〜12mm、幅1.5〜2.5mm。先は尖り、縁と裏面中脈上に斜上する白い短毛がある。
     花は茎頂や葉腋から細い花柄を伸ばし、数個の花をつける。花柄は長さ1〜3mm。花冠は淡緑色で4裂し、径1mm。雄しべは4個、花冠の基部に付着する。
     果実は2個の分果からなり、鱗片状またはかぎ状に曲がった短いこぶ状の突起毛が密生する。

  • 分布・生育地 :
     本州〜九州 (国外:朝鮮、中国)
     日当たりのいい土手や丘陵地

  • 花期 :   5〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2006年5月20日  東京都八王子市
     中上・全体2 2022年5月8日  神奈川県南足柄市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花序 2006年5月20日  東京都八王子市
     左下・花 2022年5月8日  神奈川県南足柄
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     アカネ科の整理をしていて、撮影記録を検索してもこの花が出てこなかった。
     地味な花の多い科だけに撮影漏れの種類がかなりあり、さっそくGWの一日、記録のある近くの公園に出かけた。
     真夏を思わせる暑い日で、公園の隅々まで探したもののそれらしき花はなかった。
     そのうち、「ほら、雲が怒っているよ」との声で空を見上げると、真っ黒な雲が襲いかかってくるかのように空を覆い出してきた。
     一雨来る前にと駆け下った階段脇の一角にこの花が群生していた。傘も役に立たないような雨の中、一生懸命撮影した。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
ヒメヨツバムグラ2

花序

花