ヒロハフタバムグラ(広葉双葉葎)

Spermacoce latifolia


ヒロハフタバムグラ1


  • 科名・属名 : アカネ科 ハリフタバ属

  • 特徴 :
     草丈30〜60cmの1年草。帰化。
     茎は直立または斜上し、4稜があって稜には翼が発達し、密に毛がある。
     葉は対生し、楕円形〜広楕円形で長さ2〜5cm、幅1〜3cm。全縁で両面に細毛がある。
     花は茎頂または葉腋に密につき、花団は径1〜2cm。花冠は白色で長さ4〜5mm、先は4裂する。萼片は4個、長さ1〜2mm、有毛。
     果実(分果)は2個に割れ、それぞれ上端が裂けて1個ずつ種子を出す。種子は楕円形、長さ2.5〜3.5mm、背側は円く、腹側には円い窪みがある。

  • 分布・生育地 :
     帰化(熱帯アメリカ原産?)(沖縄に帰化) (国外:世界の熱帯〜亜熱帯に広く分布)
     荒地、道端

  • 花期 :   9〜12月?

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2005年11月7日  沖縄県西表島
     中・全体2 2003年12月13日    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・花 2005年11月7日    同  上
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     この花、最初の西表島を訪れた時荒地に咲いているのを撮影したが、いくら調べても名前がわからなかった。
     長いこと南西諸島を訪れている花仲間も名前がわからないと言うことで、不明種にあげていた。
     2008年冬、この島に花仲間を案内したときもこの花に出会った。その仲間の尽力でやっと名前がわかり、特徴などは「神奈川県植物誌」の記載を引用させてもらった。
     帰化種は図鑑をみても記載されていないものがあり、また、写真や図版などがないとなかなかイメージしにくいので不明種のままということも多い。
     長いことわからなかった花の名前や素性がわかると、何だかホッとした気持ちなる。

  • 葉

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ヒロハフタバムグラ2

花