イリオモテソウ(西表草)

Arogostemma solaniflorum


イリオモテソウ1

  • 科名・属名
  • : アカネ科 イリオモテソウ属

  • 特徴

  •  草丈3〜15cmの1年草。
     茎は丸く、淡褐色の毛が密生する。
     葉は対生し、大きい葉と小さい葉があり、大きい葉は倒卵状楕円形〜長楕円状倒披針形で1.5〜4cm。表面に粗い毛があり、裏面脈上には縮毛が多い。 小型の葉は卵形〜狭卵形で、長さ5〜7mm。葉柄はない。
     花は茎頂に長さ1〜2cmの花柄を伸ばし、1〜2花つける。花冠は白色、車形で基部近くまで5裂する。裂片は4〜5mm。

  • 分布・生育地

  •  沖縄(西表島、石垣島)
     やや暗い湿気のある広葉樹林下

  • 花期
  • : 1年中(?)(図鑑では2〜3月)

  • 撮影月日・場所

  •  2004年7月10日 沖縄県西表島
     上は拡大写真あり(写真をクリック)
     中 2003年12月14日   同 上
     下・花 2013年5月26日   同 上

  • 撮影記

  •  イリオモテの名がついた植物はいくつかあるが、イリオモテソウとはその代表のような名前である。とはいっても、お隣の石垣島でも見ることができる。
     渓流沿いのコケのついた岩場にへばりつき咲く花は、他の植物が入り込みにくい場所にやっと安住の地を見つけたように見える。ただ、増水時には水没してしまいそうな低い岩場に咲いているのを見ると心配になる。
     花期はいつなのかはっきりしない。冬とか秋とか記されたものがあるが、多くはないもののいつでも花を見かける。

    同じ科の仲間の花
イリオモテソウ2

花