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- 科名・属名 : アカネ科 カギカズラ属
- 特徴 :
長さ10m以上になるつる性の常緑木本(藤本)。
蔓は太いものでは直径10cmになり、葉腋に湾曲した鉤があり、これで他のものに絡みつく。若枝は四角形で無毛。
葉は対生し、葉身は楕円形〜卵状楕円形、長さ5〜12cm、幅3〜6cm。先は鋭尖頭、基部は円形〜くさび形、全縁。表面は無毛、裏面は中肋と側脈の脇に毛がある以外は無毛。若いうちは赤褐色を帯びる。葉柄は長さ3〜20mm。
花は葉腋から長さ2〜4cmの花序を出し、先に1個の花序をつける。花序は花時で径1.5〜2cm、花冠は筒状漏斗形、淡黄色〜緑白色、長さ4〜7mm、花喉部は開いて5裂する。
果実(刮ハ)は楕円形で先に萼片が残り、長さ4〜5mm、幅2〜3mm、伏毛が密生する。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方以西)〜九州 (国外:中国(中南部)) 常緑樹林の林内、林縁
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2018年6月15日 佐賀県西松浦郡 中上・花序、中下・花 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・蕾と若葉 2013年6月2日 同 上 右上・葉(表)、右中・葉(裏) 2018年6月15日 佐賀県西松浦郡 右下・茎(鉤) 2013年3月23日 徳島県海部郡
- 撮影記 :
西日本の林道を歩くと、右下の写真のような葉腋につり針のような鉤がついたつる性の植物(写真は茎が裏返しになっている)をよく見かける。
この特徴ある姿をそのまま和名にしたカギカズラである。
花も小さな花が集まって球形になり、花冠から花柱が飛び出す面白い形をしている。
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