コメツブヤエムグラ(米粒八重葎)

Galium divarricatum


コメツブヤエムグラ1


  • 科名・属名 : アカネ科 ヤエムグラ属

  • 特徴 :
     草丈20〜50cmの多年草。帰化
     茎は直立〜斜上、よく分枝し、数稜があり、稜上には僅かに下向きの刺がある。
     葉は6〜8個が輪生し、葉身は狭披針形〜線形、長さ5〜7mm、幅0.3〜1.5mm。表面にはわずかに粗く硬い毛があり、縁と中肋に上向きの刺状毛がある。
     花は茎頂や上部の葉腋から長さ5〜20mmの総花柄を出す。小花柄は短く糸状で、長さ0.5〜2.5mm、開花後反曲する。花冠は径0.5〜1mm、内面は黄緑色、外面は橙黄色を帯びる。裂片は鋭尖頭。
     果実は2個の分果からなり、長さ0.5〜0.7mm、平滑または上部にわずかに半球形の突起がある。
     別名 ヒメヤエムグラ

  • 分布・生育地 :
     帰化(南ヨーロッパ原産)(関東地方に帰化) (国外:オーストラリア、ニュージーランドにも帰化)
     乾いた草地、道端

  • 花期 : 5〜7月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2024年6月15日  東京都八王子市
     中上・全体2、以下全て    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     団地の中の道路、この辺りにあると聞いて探したが見つからず、再度生えていた状況を聞き直して探す。
     すると道路際の植込みの間や歩道のブロックの隙間にこの花が生えていた。予想より貧弱な姿で、ほとんど花は終わっていた。
     花は小さく目立たない植物だったが、特徴である葉の刺や、小さな平滑の果実もついていてしっかり撮影した。
     比較的最近の1992年に神奈川県で見つけられた南ヨーロッパ原産の帰化植物で、その後関東地方の各所で見つかっているようだ。

  • 葉

    葉縁

    茎

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コメツブヤエムグラ2

花1

花2

果実