マルバルリミノキ(丸葉瑠璃実の木)

Lasianthus wallichii


マルバルリミノキ

  • 科名・属名
  • : アカネ科 ルリミノキ属

  • 特徴

  •  高さ1m程度の常緑低木。
     茎は細く疎らに分枝し、黄褐色の開出毛が密生する。
     葉は対生し、長楕円形〜楕円形で、長さ3〜9cm、幅2〜4cm。先は短く尖り、基部は円形〜浅い心形、表面は無毛で裏面は黄褐色の開出毛が密生する。葉柄はないかあっても3mm程度と短い。托葉は狭三角形で先が尖り、長さ約4mm、剛毛が密に生える。
     花は葉腋に1〜3個つき、花冠は白色漏斗形で長さ約7mm、先は5裂する。苞葉は線形で長さ8〜13mm、3〜4裂し剛毛が密生する。
     果実(液果)は球形で径約7mm、瑠璃色に熟す。

  • 分布・生育地

  •  九州(屋久島以南)〜沖縄  樹林内

  • 花期
  • : 12〜4月

  • 撮影月日・場所

  •  2008年12月14日 沖縄県西表島
     中・花   同 上
     左下・実 2012年11月28日 沖縄県石垣島
    左下・茎、右下・葉   同 上

  • 撮影記

  •  タイワンルリミノキと同じように苞葉が花序より大きく、茎などに開出毛が多いが、この花の苞葉は小さく、葉も表面に毛がなく裏面だけにあること、葉柄もないかごく短いなどの違いがある。
     花や実も1ヶ所に何個かつくため、割合に豪華な感じのするはなである。
     普通、花が終わってから果実がつくのが一般的であるが、ルリミノキの仲間は花と実が同時についていることが多い。

    葉裏

    同じ科の仲間の花
花

果実

茎