オオバルリミノキ(大葉瑠璃実の木)

Lasianthus obliquinervis


オオバルリミノキ1


  • 科名・属名 : アカネ科 ルリミノキ属
     注.APG分類では、学名(L. verticillatus)

  • 特徴 :
     高さ1〜2mの常緑低木。
     茎には伏した短毛が散生する。
     葉は対生し、長楕円形〜楕円形、長さ9〜20cm、幅3〜6.5cm。先は尖り、基部は鋭形で全縁。表面は無毛、裏面は脈上に伏した毛が密生する。葉柄は長さ5〜10mm。托葉は三角形で鋭頭、長さ2.5〜5mm、伏した微毛が密生する。
     花は葉腋に1〜4個つき、花冠は白色、高杯形で花筒は長さ約5〜10mm。先は5裂して開き、裂片は倒狭卵形で鈍頭。花冠外面と内面には軟毛を密生する。萼筒は広鐘形、長さ2.5〜3mm、径3〜4cm、裂片は三角形で長さ0.5〜1mm。苞葉は発達しない。
     果実(核果)は球形〜楕円形、長さ7〜10mm、径6〜10mm、黒紫色に熟す。

  • 分布・生育地 :
     九州(奄美大島以南)〜沖縄 (国外:台湾、中国(南部)、東南アジア、スリランカ、ニューギニア)
     林内

  • 花期 :   4〜5月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2005年4月21日  沖縄県石垣島
     中上・全体2 2022年4月16日    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・花1    同  上
     中下・花2 2005年4月21日    同  上
     左下・果実 2018年1月15日  沖縄県国頭郡
     右下・葉 2014年3月25日  沖縄県石垣島

  • 撮影記 :
     ルリミノキの仲間は瑠璃色の果実をつけるのが特徴でどれもよく似ていて同定に苦労する。
     この仲間の植物を見つけた時は、毛の有無とか萼筒の形や長さなどをしっかりチェックするか写真に撮っておくことが必要だ。
     この花の特徴は、果実が瑠璃色でなく下左の写真のように黒紫色であることが異なるので、果実のある時はすぐに見分けられる。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
オオバルリミノキ2

花

花

果実