オオフタバムグラ(大双葉葎)

Diodia teres


オオフタバムグラ1


  • 科名・属名 : アカネ科 オオフタバムグラ属
     注.APGV、W分類では、学名(Hexasepalum teres)

  • 特徴 :
     草丈10〜50cmの1年草。帰化。
     茎はまばらに分枝し、短毛がある。
     葉は対生、葉身は線状披針形、長さ1〜4.5cm、幅2〜15mm。先は鋭頭、葉縁に硬い鉤状突起がある。両面、特に裏面脈上には剛毛があってざらつく。托葉は合生し倒三角形、長短7〜9個の櫛の歯状の細かい裂片が交互に並び、長裂片は長さ2〜6mm、短裂片は長さ0.1〜1mm。托葉の基部はわずかに葉の基部と癒合する。
     花は茎の上部の葉腋に数個つける。花冠は白色〜淡紅色、漏斗形で長さ4〜6mm、先は4裂する。萼筒は鐘形、先は4裂する。雄しべは4個、花喉部に付着する。花柱は細長く、柱頭は球形か先にわずかに2裂する。
     果実(刮ハ)は倒卵形、先に4個の萼裂片が宿存し、剛毛が生え、長さ3〜4mm。熟すと2個に分かれる。

  • 分布・生育地 :
     帰化(北アメリカ原産)(関東・北陸地方以西に帰化) (国外:南米、オーストラリアにも帰化)
     海岸や川原の乾いた砂地、芝地

  • 花期 :   7〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1993年8月13日  静岡県浜松市
     中上・全体2 2021年9月27日  東京都日野市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花 2017年9月20日  神奈川県中郡
     左下・果実(刮ハ) 2021年9月27日  東京都日野市
     右下・葉 2017年9月20日  神奈川県中郡

  • 撮影記 :
     静岡県浜松市の海岸に近い砂地にある池、年によって水量の増減が大きく、水があったりなかったりしていた。
     水量によって生える植物にも違いが多く、やや乾き気味のこの年は砂地にこの花が群生していた。
     1927年に東京都の郊外で最初に見つけられたが、その後各地に広がっているようだ。
     最初に見つかってからほぼ100年後、同じ場所ではないと思うが東京都下でも撮影できた。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
オオフタバムグラ2

花

果実(刮ハ)