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- 科名・属名 : アカネ科 ルリミノキ属
- 特徴 :
高さ1〜3mの常緑低木。
若枝には初め短毛が散生するが、後無毛。
葉は対生、葉身は長楕円形〜狭楕円形、長さ7〜15cm、幅2〜4cm。先は尾状に鋭く尖り、基部は鋭形、縁は全縁。質はやや厚い革質、表面にツヤがあり、表面は無毛、裏面は脈上に短毛が散生する。葉柄は長さ5〜15mm、短毛が散生する。
花は葉腋から出る短い花序に2〜4個つく。花冠は白色で高杯形、長さ約1cm、先はやや浅く開いて5裂し、外面は無毛、内面に白い軟毛が密生する。萼は鐘形で長さ約2mm、裂片は広三角形で先が短く尖り、長さ約0.5mm、外面に短毛が散生し、縁にも短毛がある。
果実(核果)は球形、径約6mm、先に短い萼裂片が残り、11〜12月に瑠璃色に熟す。
- 分布・生育地 :
本州(東海地方、紀伊半島、中国地方)〜九州、沖縄島(稀) (国外:中国(南部)、台湾(北部)) 林内
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2022年6月8日 静岡県浜松市 中1・全体2、以下中2〜中4 同 上 (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・果実(核果) 2015年11月3日 佐賀県黒 右上・葉 同 上 右下・葉(裏) 2022年6月8日 静岡県浜松市
- 撮影記 :
ルリミノキの仲間は南方系のものが多く、本州まで分布しているのはこの種しかない。
にもかかわらず、果実は見ていたものの花に出会うことがなく、分布域の北端に当たる静岡県で以前果実を見たことを頼りに出かけた。
地元の花の先輩と一緒に沢沿いの急斜面の林下で花を捜すが、株は点々とあるものの花をつけたものは中々見当たらない。
やっと花をつけた株を見つけ撮影したが、まだ咲き始めの花が多かった。
和名の由来は、見てのとおり瑠璃色の美しい果実からつけられている。
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