リュウキュウアリドオシ(琉球蟻通し)

Damnacanthus biflorus


リュウキュウアリドオシ1

  • 科名・属名 : アカネ科 アリドオシ属

  • 特徴 :
     高さ0.7〜2mの常緑低木。
     疎らに分枝し、若枝は無毛。枝の刺は普通ないが、稀にごく短い刺(長さ0.5〜1mm)を持つものがある。
     葉は対生し、葉身は楕円形〜長楕円形で、長さ2〜6cm、幅1.3〜3cm。先は鋭頭、基部はくさび形〜漸鋭尖形、縁は全縁。質は厚い革質、表面につやがあり、両面とも無毛。葉柄は長さ2〜7mm。
     花は枝先や葉腋から出る短枝の先に普通2個ずつつく。花柄は長さ3〜7mm。花冠は白色、漏斗形で、花筒は長さ8〜13mm、先は4裂して鋭頭、裂片は三角状卵形で、長さ幅とも4〜4.5mm。萼は鐘形〜わずかに壷形、長さ2〜3mm、径2.5〜3mm、先は4裂し、裂片は三角形。
     果実(核果)は球形で、径5〜6mm、赤熟する。
     別名 オキナワジュズネノキ

  • 分布・生育地 :
     九州(奄美、徳之島)、沖縄(本島) (国外:日本固有)
     常緑樹林内

  • 花期 :   3〜4月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2017年3月16日  沖縄県国頭郡
     中上・全体2 2013年1月28日    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花 2017年3月16日    同  上
     左下・果実、右下・葉2    同  上
     右上・葉1 2013年1月28日    同  上

  • 撮影記 :
     1月末の沖縄本島の樹林下、立ち止まるとさすがに少しひんやりする。
     ただこの寒さではハブが顔を見せることはますない。安心して谷筋も歩ける。
     シダを撮影してながら歩いていると、咲き始めたばかりのアリドオシの花が目に入った。
     刺はないし、ジュズネノキの分布もないはず。多分この花だろうと思って撮影した。

  • 葉1

    葉2

    同じ科の仲間の花
リュウキュウアリドオシ2

花

果実