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- 科名・属名 : アカネ科 サツマイナモリ属
- 特徴 :
草丈10〜40cmの多年草。
茎は下部は地を這い所々で根を出し、枝分かれして斜上し、無毛か汚褐色の曲がった細毛が散生する。
葉は対生し、葉身は卵形〜長楕円状披針形で、長さ2〜11cm、幅1〜4.5cm。先は鋭頭〜鋭尖頭、基部は狭まってくさび形で葉柄に繋がる。葉柄は長さ0.5〜3.5cmで有毛。托葉は三角形で早落性。
花は茎頂に巻散状の集散花序をつくり、長さ0.5〜1mmの小花柄の先に3〜数十個つく。花冠は白色〜淡紅色、漏斗状で、長さ1〜1.5cm、先は5裂し、外面はほぼ無毛。
果実(刮ハ)は扁平な倒三角形、長さ4mm、幅10mm。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方南部以西)〜沖縄 (国外:台湾、中国(中南部)、ベトナム) 林下のやや湿った所
- 花期 : 11〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1988年5月3日 兵庫県飾磨郡 中上・全体2 2008年4月5日 福岡県朝倉市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花1 2003年3月29日 福岡県甘木市 中下・花2 2008年3月1日 沖縄県国頭郡 左下・果実 2021年5月3日 宮崎県霧島山麓 右下・葉 2017年5月19日 鹿児島県屋久島
- 撮影記 :
花がごく少なくなる真冬に咲き初めてくれるありがたい花である。
気温も低く、落ち葉ばかり目立つ寒々とした林床で、真っ白な花は凛とした雰囲気がある。
サツマイナモリソウ属の仲間は南方系が多いが、この花は沖縄本島から千葉県までと最も北まで分布し、関東でも千葉県など温暖な場所では、春先群落になって咲いているのを見かける。
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