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- 科名・属名 : アカネ科 ボチョウジ属
- 特徴 :
長さ5〜6mになる常緑藤本。
付着根を出して、樹幹や岩上を這い登り、全体無毛。
葉は対生し、倒披針形〜倒卵状楕円形、長さ1.5〜4cm、幅0.5〜2.5cm。先は尖り、基部は漸鋭尖形で全縁。質は革質で両面無毛。葉柄は長さ2〜4mm。托葉は合生し、卵形〜卵円形で長さ2〜3mm、反対側の托葉と合着する。
花は枝先に散房状の集散花序となって多数つき、花冠は白色で短い漏斗形、長さ2.5〜3.5mm。先は浅く5裂して開き、裂片は三角形で鋭頭。花喉には白色の軟毛を密生する。花柄は長さ0.5〜1mm。萼筒は倒三角状で長さ0.5〜1mm、先は浅く3裂する。
果実(核果)は球状楕円形、長さ径4〜7mm、径4〜6mm、先に萼歯が残り、白色に熟す。
- 分布・生育地 :
本州(和歌山)、四国(南部)、九州(南部)、沖縄 (国外:台湾、中国(南部)、インドシナ) 林縁、林内
- 花期 : 5〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2007年6月10日 鹿児島県奄美大島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花 同 上 左下・果実 2012年11月27日 沖縄県西表島 右下・葉 2018年1月15日 沖縄県国頭郡
- 撮影記 :
道路端の樹木や岩の上を這い、白い実を沢山つける様子は、花の少ない冬期にはよく目立つ植物だ。
長さ70〜80cmもの白い実をつけた塊が樹から垂れ下がっているのを目にし、いったい何の植物なのかとびっくりしたこともある。
その代わりといっては何だが、花は写真のように小さくて目立たず、気をつけていないと見逃してしまいそうだ。
和名はその白く熟す果実から付けられている。
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