ソナレムグラ(磯馴葎)

Hedyotis strigulosa var. parvifolia


ソナレムグラ

  • 科名・属名 : アカネ科 フタバムグラ属
     注.APGVの分類では、シマザクラ属(Leptopetalum strigulosum var. strigulosum)

  • 特徴 :
     草丈5〜20cmの多年草。
     茎は基部から枝分かれし、四方に広がり、直立〜斜上する。
     葉は対生し、葉身は長楕円形〜倒卵形、長さ0.6〜2.5cm、幅0.3〜1.2cm。先は鋭頭〜鈍頭、基部は漸鋭尖形で葉柄に流れ、縁は外側に曲がる。質は多肉質で光沢があり、無毛。托葉は三角形。
     花は上部の葉腋や枝先に1〜十数個の花をつけ、花冠は白色、筒状で長さ1.5〜2mm、先は4裂し、花喉に細毛がある。花序柄は長さ0.1〜3cm。萼裂片は三角形〜卵形で鈍頭、長さ1〜1.5mm。
     果実(刮ハ)は倒卵状球形で直径4〜5mm。

  • 分布・生育地 :
     本州(関東地方以南)〜沖縄 (国外:台湾、朝鮮(東南部、島嶼)、中国(南部)、東南アジア、フィリピン、太平洋諸島)
     海岸の岩上、崖地

  • 花期 :  8〜9月(南方では一年中)

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1989年5月4日  鹿児島県奄美大島
     中上・全体2 2021年3月15日  沖縄県宮古島
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・花 2017年5月20日  鹿児島県屋久島
     中下・花(横)・萼 2021年3月15日  沖縄県宮古島
     左下・果実    同  上
     右下・葉 2017年5月20日  鹿児島県屋久島

  • 撮影記 :
     ソナレ(磯馴)の名の通り海岸の岩の隙間にへばりつくように花を咲かせている。
     海岸の植物らしく、水分を逃がさないよう葉は厚く、光沢がある。
     本土では夏の暑い時期に咲くが、奄美や沖縄などでは春先でも珊瑚礁の上などで白い花が見られる。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
ソナレムグラ2 花

花(側面)

果実