ヤクシマムグラ(屋久島葎)

Galium kamtschaticum var. yakusimense


ヤクシマムグラ

  • 科名・属名
  • : アカネ科 ヤエムグラ属

  • 特徴

  •  草丈3〜6cmの多年草。
     葉は4個輪生し、長楕円形〜倒卵状長楕円形で、長さ4〜9mm、幅2〜4mm。縁と両面の脈上に毛がある。
     花は茎頂や上部の葉腋から花柄を出し、数個の花をつける。花冠は黄緑色で径2mm、4裂する。
     果実は径約3mm、かぎ状の毛が密に生える。

  • 分布・生育地

  •  九州(屋久島)(固有)
     林縁、日陰の草むら

  • 花期
  • : 6〜7月

  • 撮影月日・場所

  •  2006年5月29日 鹿児島県屋久島
     アップ  同 上

  • 撮影記

  •  初めて出かけた屋久島。期待に胸を躍らせながら黒味岳へ歩を進めた。曇りのせいもあるが、シャツ1枚でいられた下界と違い上着なしでは寒いくらいだ。
     急な登りで足元を確かめながら登っていくと、アカネ科の花の蕾が目に入った。ヤクシマムグラである。花の時期はもっと後だったと思っていただけに、予定外の出会いにびっくりした。
     ただ、ほとんど蕾で開花している株はない。咲いていればもうけものとキョロキョロしながら登ったが、標高が高くなればなるほど蕾ばかりで、帰りにもっと標高の低い場所で咲いている花に出会った。

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花アップ