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 科名・属名 : アワゴケ科 アワゴケ属注.APG分類では、オオバコ科(PLANTAGINACEAE)
 特徴 :高さ5〜50cmの1年草。
 茎は軟弱で、分枝を繰り返し長く伸びる。浅い水の中のものは高くなるが、湿地では這うように広がる。
 葉は対生し2形で、水中葉は線形〜倒卵状楕円形、長さ10〜15mm、幅1〜1.5mm。先は切形かややへこみ、全縁で1脈がある。水上葉はへら形〜倒卵状長楕円形、長さ5〜15mm、幅3〜5mm。先は円いかややへこみ、基部は次第に狭まり無柄、3脈がある。
 花は雌雄同株、葉腋に1個つき、2枚の膜質の苞に包まれ、雄花は1個の雄しべ、雌花は1個の雌しべがからなる。雄しべは長さ4〜5mm、花柱は長さ1.5〜2mm、直立し基部まで2裂する。
 果実(分果)は、先がへこむ軍配形、長さ1〜1.5mm、幅約1mm、背側の翼は幅0.1〜0.3mmとあまり目立たず、稀にないこともある。
 分布・生育地 :日本全土 (国外:北半球の温帯、亜寒帯に広く分布)
 水湿地
 花期 :  5〜9月
 撮影月日・場所 :上・全体 2010年5月15日  東京都八王子市
 (上は拡大写真あり、写真をクリック)
 中・果実    同  上
 下・葉(水上葉) 2017年5月3日    同  上
 撮影記 :近くの丘陵地に散歩がてら撮影に出かけた。5月も半ばを過ぎると春の花はほぼ終了し、カメラを向けたくなるような被写体はない。
 山裾を歩いていると谷間から水の染み出している泥地があった。確かこんな場所にこの花は生育しているはず。そう思って水面を見回すと、図鑑で見覚えのある葉が目に入った。
 この時期なら花が咲いていないかと目を凝らすと、葉腋に小さな白いハート形のものが見えた。ルーペで覗くと長い花柱が見える。あまりにも小さな果実のため悪戦苦闘した。
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