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- 科名・属名 : エゴノキ科 アサガラ属
- 特徴 :
高さ8〜10mの落葉小高木。
樹皮は淡黒色で、縦に糸状に裂け、若枝はほとんど無毛。
葉は互生、葉身は長楕円形〜卵状長楕円形、長さ10〜20(-30)cm、幅5〜8(-10)cm。先は短く尾状に尖り、基部は鋭形〜やや円形、縁には微凸鋸歯がある。質は薄く、裏面は帯白色で微細な星状毛があり、側脈が隆起し、脈に沿って開出毛がある。葉柄は長さ0.5〜2.2cm。
花は枝先から下垂した長さ13〜20cmの長い円錐花序となり、偏側状に多数つける。花弁は5深裂し、白色、長楕円形で離生し、長さ6〜7mm、星状毛がある。雄しべは10個、花冠より長く、花糸は基部まで離生し、内側に毛がある。雌しべは1個、花柱は雄しべよりわずかに長く、先端部を除いて長毛がある。
果実(核果)は宿存する萼に包まれ、狭倒卵形で10稜があり、長さ約7mm、淡褐色の長毛があり、先端に長い花柱が残る。
- 分布・生育地 :
本州〜九州(中北部、対馬) (国外:中国(中部) 山地の谷沿い
- 花期 : 6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1997年7月5日 山梨県鳳凰山麓 中上・全体2 2011年6月4日 東京都八王子市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 同 上 下・花 2003年6月22日 長野県中央アルプス山麓 右上・葉(表) 2024年5月22日 東京都青梅市
- 撮影記 :
東京都の高尾山山麓の谷沿いに10m近い大木があり、対岸の道路から望遠レンズをつけて撮影したが、その後斬られてしまった。
何度か出合って撮影はしたが、木本に興味のない時代の撮影で、細部の撮影ができていなかった。
最近、奥多摩の山に向かう際、沢沿いを走るバスの窓から外を眺めていると、何ヶ所かでこの花の咲いているのが目に入った。
道路の下の方から伸びているので花や葉が撮影しやすい高さで見られたが、途中で降りるわけにもいかずまだ撮影できていない。
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