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- 科名・属名 : ガガイモ科 カモメヅル属
注.APG分類ではキョウチクトウ科(APOCYNACEAE)、カモメヅル属(Vincetoxicum)、学名(V. katoi)
- 特徴 :
草丈30〜100cmの多年草。
茎は直立し、先はつる状に伸び、やや縮れた細毛がある。
葉は対生し茎の中ほどに数対つき、葉身は卵状披針形〜長楕円形、長さ8〜18cm、幅3〜8cm。先は鋭尖頭、基部はくさび形。脈上に短毛がある。葉柄は5〜20mm。上部の2〜3対の葉は小型で苞状となり、長さ2〜5cm、幅0.5〜2cm。先端近くの節に葉はない。
花は茎頂に、長さ2〜数cmの疎らに分枝した花序軸の先にき、全体として大きく疎らな円錐状になる。花柄は細く、長さ6〜10mm、わずかに細毛がある。花冠は5深裂し、淡紫色〜暗褐紫色で、径10〜18mm。花冠裂片は長楕円形で無毛、副花冠の裂片は卵状三角形で小さい。
果実(袋果)は披針形、長さ4〜5.5cm。
- 分布・生育地 :
本州(関東〜近畿地方)、四国 (国外:日本固有) 山地の木陰
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1994年6月5日 千葉県四街道市 中・全体2、以下全て 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
東海地方から近畿地方などに分布するこの花が、千葉県の四街道市にもあるという新聞記事を読んだのは、今から10年以上前のことだった。
詳しい場所はわからないものの地名頼りに花仲間と探しに出かけた。
そのあたりは民家と小さな植林地が続き、とてもこの花がありそうな雰囲気はなかった。
半分あきらめ何気なく入った植木地の木陰、思いがけない場所でこの花を見つけ、大声で仲間を呼んだ。
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