|
- 科名・属名 : ガガイモ科 カモメヅル属
注.APG分類では、キョウチクトウ科(APOCYNACEAE)、カモメヅル属(Vincetoxicum)、学名(V. austrokiusiaunm)
- 特徴 :
長さ1〜2mになるつる性の多年草。
茎は蔓になって長く伸び、やや曲がった毛があり、特に若い枝には密に生える。
葉は対生し、葉身は三角状卵形、長さ3〜9cm、幅1.5〜3cm。先は鈍頭、基部は浅心形、縁は全縁。両面に短毛がある。葉柄は長さ8〜15mm。
花は短い花序軸の先に集散花序につき、花冠は白色、径約1.5cmとやや大きく、車状に5深裂する。花冠裂片は長さ7〜8mmで無毛、副花冠裂片は広卵形で先は鈍く、雄しべよりやや低い。花柄は細く、長さ6〜12mmで有毛。
果実(袋果)は広披針形、長さ5〜6cm、幅7〜8mm、無毛。
- 分布・生育地 :
九州(南部) (国外:日本固有) 山野の草地、林縁
- 花期 : 8〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2018年9月13日 鹿児島県 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
車を降り狭い道を歩いていくと、道端のススキや潅木に絡みつき花を咲かせたこの花が点々と現れてきた。
花は思ったより大きく、図鑑には花冠は白色とあるが、白色というより乳白色といった感じで、中には裂片の基部が赤味を帯びた花も見られた。
カモメヅル属は似ているものが多いが、葉の先端が鈍頭で両面とも短毛が生え、若い茎に密に毛があり、花柄も有毛ということが他種との相違点とされている。
九州南部の固有種で希少種の扱いにされているが、この日は別の場所でも花を見かけ、鹿児島の花仲間によると他にも点々と産地があるようだ。
同じ科の仲間の花
|