ロクオンソウ(鹿苑草)

Cynanchum amplexicaule


ロクオンソウ1


  • 科名・属名 : ガガイモ科 カモメヅル属
     注.APG分類ではキョウチクトウ科(APOCYNACEAE)、カモメヅル属(Vincetoxicum)、学名(V. amplexicaule)

  • 特徴 :
     草丈40〜100cmの多年草。
     茎は直立し、円柱形で毛がなく、時に分枝することがある。
     葉は対生、葉身は楕円形〜卵状長楕円形、長さ4〜8cm、幅2〜4cm。先は小さく尖り、基部はやや耳状になって茎を抱く。白緑色で裏面は粉白色を帯び、無毛。葉柄は無い。
     花は葉腋から花柄を出し、多少分枝して密に花をつける。花柄は3〜7mm。花冠は帯黄色で5裂し、裂片は狭卵状三角形で長さ約3mm。副花冠は半円形で低い。萼は5裂し、裂片は狭三角形。
     果実(袋果)は狭披針形、長さ約5cm、幅6〜7mm。
     別名 ヒゴビャクゼン

  • 分布・生育地 :
     四国〜九州 (国外:朝鮮、中国)
     山地の草地

  • 花期 :  7〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2003年7月21日  福岡県田川郡
     中上・全体2、中下・花序    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・果実(袋果) 2014年9月13日  熊本県阿蘇
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     草原に生える花は、草原が昔のように手入れされなくなってからというもの衰退が著しく、この花も絶滅寸前の状態である。
     ある花を探しに出かけた福岡県で、植物に詳しい方に出会いこの花の生育地を教えられ、大喜びで撮影に向かった。
     花に興味のない人から見れば、地味で目立たない花であるが、予想外にこのような希少種をゲットできた日は、東京から日帰りの強行軍でも疲れを感じなかった。
     その後、阿蘇の草原でもこの花に出会った。

  • 葉

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ロクオンソウ2

花序

果実(袋果)