タチガシワ(立柏)

Cynanchum magnificum


タチガシワ1


  • 科名・属名 : ガガイモ科 カモメヅル属
     注.APG分類では、キョウチクトウ科(APOCYNACEAE)、カモメヅル属(Vincetoxicum)、学名(V. magnificum)

  • 特徴 :
     草丈30〜60cmの多年草。
     茎は直立し、細い毛がある。
     葉は対生、茎頂近くに数対つき、葉身は広楕円形〜やや菱形広楕円形で、長さ10〜17cm、幅7〜13cm。先は急に尖り、基部は円形〜やや広いくさび形。脈上にわずかに細毛がある。葉柄は長さ2〜4cm。
     花は茎頂に集まってやや密につく。花柄は長さ1〜2cm、細毛がある。き、直径1cm弱。花冠は緑褐色で5深裂し、長さ約3.5mm、裂片の先は鈍円頭。萼は5深裂し、裂片は披針形で、長さ約2mm。
     果実(袋果)は披針形、長さ7〜15mm。

  • 分布・生育地 :
     本州 (国外:日本固有)
     山地の林下

  • 花期 :  4〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1997年5月4日  東京都高尾山
     中上・全体2、以下全て    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     この花を初めてみたのは、もう20年以上前、高尾山にスミレの撮影に行って明るいスギ林の林下で見つけた。
     当時は植物の知識も少なく、珍しい花かと興奮したことを今でも覚えている。
     その後、あまり出会うことはなかったが、久しぶりにこの花が見たくて高尾山に出かけた。
     当時の場所とは全く異なる場所でやっと見つけた。花は緑褐色とあるが赤褐色の花も多かった。

  • 葉

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タチガシワ2

花序

花