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- 科名・属名 : ガガイモ科 オオカモメヅル属
注.APGV・W分類ではキョウチクトウ科(APOCYNACEAE)、カモメヅル属(Vincetoxicum)、学名(V. sieboldii)
- 特徴 :
つる性の多年草。
茎はつる状になって長く伸び、基部は匍匐し、不定根を出し、ほとんど無毛。
葉は対生し、葉身は針形〜長楕円形〜狭長楕円状披針形、長さ4〜10cm、幅1〜3cm。先は尖り、基部は円形で、全縁。質は厚く光沢があり、時に中肋上にわずかに微毛がある。葉柄は長さ1〜1.5cm。
花は3〜6cmの花序の先に集散状にまばらに散開してつく。花冠は暗紫色で、径7〜8mm、5深裂し、裂片は無毛。副花冠の長さは雄しべの半長。萼裂片は長さ約1mm、やや粗い毛がある。
果実(袋果)は披針形で1個ずつつき、長さ9〜10cm。
- 分布・生育地 :
四国〜沖縄 (国外:日本固有) 暖地の海岸〜山地の林縁、林内
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2007年6月10日 鹿児島県奄美大島 中上・全体2、中中・花序 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 2020年6月13日 沖縄県国頭郡 左下・果実(袋果) 2013年6月27日 同 上 右上・葉 2007年6月10日 鹿児島県奄美大島 右下・葉2 2020年6月13日 沖縄県国頭郡
- 撮影記 :
梅雨時の南の島で晴れは考えなかったものの、撮影できる程度の小雨を期待していた。
ところが、天気予報通り雨、それも大雨洪水警報が出されるほどの土砂降りで停滞を余儀なくされた。
やっと小降りになったので、調査も兼ねて山道を歩いてみる。すると木の枝や、枝先からぶらさがったこの花が目に入った。常葉の名のとおり常緑の葉を持つ南方系のガガイモ科の花だ。
林下で暗く、雨風の影響もあってなかなか止まってくれない。やっと止まってもシャッターを押す段になるとフラフラと落ち着かない。何十枚も撮影して、ブレていない写真は何枚もなかった。
翌年、同月同日、今年は天候もまずまずで、撮り直しのため再度たずねて見た。
ところが、前年は終わりがけであったのに、今年はまだ咲き初めだった。花期を合わせるのは本当に難しい。
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