エチゴトラノオ(越後虎の尾)

Pseudolysimachion kiusianum subsp. maritimum


エチゴトラノオ1


  • 科名・属名 : ゴマノハグサ科 ルリトラノオ属
     注.APG分類では、オオバコ科(PLANTAGINACEAE)、クワガタソウ属(Veronica)、学名(V. ovata subsp. maritima)

  • 特徴 :
     草丈50〜100cmの多年草。
     葉は対生、葉身は広卵形で長さ5〜10cm。質は肉質で鋸歯は低くてやや尖り、毛がなく表面にツヤがある。
     花は茎の先に長い穂状の花序となり密に花をつける。花柄にはやや長い上向きに曲がった毛がある。花冠は青紫色で長さ約5mm。

  • 分布・生育地 :
     本州(東北〜中部地方の日本海側) (国外:日本固有)
     海岸の草原

  • 花期 :  8〜9月

  • 撮影月日・場所 :
    上・全体1 2006年8月13日  新潟県
    中・全体2、以下全て    同  上
    (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     ○○トラノオと名の付く多くの地域特産種が知られている。
     この花も全体が大きく、葉が厚くて鋸歯が鋭いなどの特徴から亜種とされ、分布も東北地方から中部地方の日本海側の海岸近くだけに限られている。
     旧盆の最中、新潟県に出かけたついでに足を伸ばしてこの花を探した。35度を超える猛暑、海岸沿いを縫って走る北陸本線から見える海水浴場は、どこも家族連れで大賑わいだ。
     涼しそうな海水浴客を横目に海岸近くの崖上に登る。お目当ての花は海を見下ろす斜面の草の中で見つけることができた。
     海水浴客の嬌声を遠くに聞きながら、流れ落ちる汗をひっきりなしに拭いつつ撮影した。

  • 葉

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エチゴトラノオ2

花序