
|
- 科名・属名 : ゴマノハグサ科 ゴマノハグサ属
- 特徴 :
草丈90〜150cmの多年草。
根の一部は紡錘状に肥大する。
茎は直立し、4角に角ばる。
葉は対生、葉身は卵形、長さ6〜8cm、幅3〜4cm。先は尖り、基部は円形。質はやや厚く、縁にはやや尖った鋸歯が多数ある。葉柄は長さ1〜2cm。
花は茎の先に20〜40cmの細長い総状花序となってやや密に多数つける。花柄は長さ2〜3mm、腺毛がやや密に生える。花冠は壷形で先は唇形、黄緑色で長さ6〜7mm。上唇は2裂し、下唇は3裂する。雄しべは4個、花筒内にあり、上唇中央基部に1個ある小さな雄しべはへら状。葯は横に広い楕円形、縁が裂けて花粉を出す。子房は卵形、花柱は先が頭状に膨らむ。萼は線形で5深裂し、先は5裂する。
果実(刮ハ)は卵形、長さ約5mm。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方南部、中部、中国地方)、九州 (国外:朝鮮、中国北〜東北部) やや湿った草地
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1995年7月2日 茨城県水海道市 中上・全体2 2004年7月25日 福岡県平尾台 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 1995年7月2日 茨城県水海道市 左下・花 2015年8月30日 広島県庄原市 右上・葉、右下・茎 同 上
- 撮影記 :
関東や中部それに九州でも見ているのでどこにでもあるかと思ったら、その3地域だけに分布するとのことである。
どこでも、草原のやや湿り気のあるところにひょろっと生えており、あまり群生しているのは見たことがない。
この花の咲く時期は真夏で、上の写真を撮った茨城県の湿地は葦が生い茂り、暑さと草いきれで汗だくになりながらの撮影だった。


同じ科の仲間の花
|