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- 科名・属名 : ゴマノハグサ科 シオガマギク属
注.APG分類では、ハマウツボ科(OROBANCHACEAE)
- 特徴 :
草丈30〜90cmの半寄生の多年草。
根際から数本の斜上する茎が出る。
葉は対生し、葉身は卵形〜広卵形、長さ10〜30cm、幅4〜5cm。大きい葉は下部に集まり、羽状に全裂し、裂片は不規則に深裂し、尖った鋸歯がある。両面とも毛が散生する。葉柄は長さ10〜20cm。
花は茎の先に3〜7cmの花穂を作って密につける。花冠は紅紫色、長さ2.5〜3cm、長い筒形で先は唇形となり、上唇は舟形で湾曲し、上半部は太くて先は円く、下側に白毛が密生し、下唇は横に開き半ばまで3裂し、長さ1.4cm、幅1cm、上唇とほぼ同長。萼は鐘形で、先は5裂する。
果実(刮ハ)は卵円形で先は鋭く尖り、長さ7〜10mm、幅6〜9mm。
- 分布・生育地 :
本州(関東〜東海地方) (国外:日本固有) 深山の林縁
- 花期 : 8〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2010年9月18日 神奈川県箱根 中上・全体2 1986年9月28日 神奈川県丹沢 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花穂 2017年9月15日 神奈川県箱根 左下・花 同 上 右下・葉 2010年9月18日 同 上
- 撮影記 :
中国の豪傑、樊かい(かいは口偏に會と書くが私のパソコンで出せない)にちなんで和名が付けられている、全体に壮大な草姿の花である。
これまで樊かいではなくいつも半壊状態の花が多く、葉の状態も良い花に出会えていなかった。
やっと、神奈川県の箱根で葉も花もややまともに見られる花に出会えたがまだ今一つだ。
ただ、草丈が大きいものが多い上、葉が下にまとまってついているため、撮影しづらいことこの上ない。
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