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- 科名・属名 : ゴマノハグサ科 コゴメグサ属
注.APG分類では、ハマウツボ科(OROBANCHACEAE)、属名以下変わらず
- 特徴 :
草丈3〜13cmの半寄生の1年草。
茎はあまり分枝せず、曲がった白い毛が生える。
葉は対生、茎の中部の葉は大きく、葉身は長楕円形〜倒披針形、長さ7〜15mm、幅3〜6mm。基部はくさび状に狭まって葉柄状になり、縁に2〜4対の鋸歯があり、鋸歯の先は尖る。
花は上部の葉腋ごとに1花つく。花冠は唇形、白色で紫色の筋があり、下唇の中央に黄斑がある。上唇は長さ約11mm、下唇は幅が広く、上唇より長い。萼は狭鐘形で、長さ5〜6mm、幅約3mm、半ばまで4つに裂ける。
果実(刮ハ)は狭倒卵形、長さ約5mm、幅約2mm。種子は6個程度入り、楕円形で長さ約1.5m、幅約1mm。
- 分布・生育地 :
本州(伊豆七島の八丈島、御蔵島) (国外:日本固有) 山頂の草地
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2000年7月27日 東京都八丈島 中・全体2、以下全て 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
八丈島は伊豆七島では本土から最も遠く、昔は遠島の刑を受けた流人が送られた島だった。
島の周囲を流れる黒潮のせいで暖かく、多くの南方系の植物や、島の気候に対応した変種が知られている。
この花は山頂付近の火山土壌や草地に生育し、草丈の低い割には大きな花を咲かせる。
花が大きいこと、下唇が上唇より長いこと、萼が狭鐘形で、鋸歯の先が尖ることなどが特徴とされている。

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