
|
- 科名・属名 : ゴマノハグサ科 ヒサウチソウ属
注.APG分類では、ハマウツボ科(OROBANCHACEAE)、属名以下学名変わらず
- 特徴 :
草丈10〜50cmの半寄生の2年草。帰化。
茎は直立して分枝せず、全体に伏した軟毛と腺毛が密生する。
葉は対生、葉身は線状披針形〜広披針形、長さ1.5〜5cm、幅0.3〜0.8cm。先はやや尖り、縁に3〜5個の粗い鋸歯がある。両面に粗い毛が生える。葉柄は無い。
花は茎の先に短い穂状花序となって多数つく。下部の苞葉は葉状、上部のものは披針形〜狭楕円形で小さくなり、鋸歯は無く、両面に腺毛が生える。花冠は唇形、白色で、長さ2〜2.5cm。上唇はフード状で先は淡紫色、下唇は上唇より長く白色で、先は2裂する。
果実(刮ハ)は球形。種子は非常に細かく埃状。
- 分布・生育地 :
帰化(地中海沿岸原産)(東海、近畿、四国の一部に帰化) (国外:北アメリカやオーストラリアにも帰化) 荒地、堤防
- 花期 : 4〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2011年5月8日 徳島県徳島市 中・全体2、以下全て 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
同じ堤防上の植物でも地域が異なると、植物も全く違って面白い。
5月、徳島県に出かけたとき、吉野川の堤防上で咲く白い花が目に付いた。
近寄ってみると見たこともない帰化植物だ。花の形から見てゴマノハグサ科の植物とわかったが名前はわからなかった。
帰って調べてみると、1982年に名古屋市で見つかったこの花とわかった。
和名のヒサウチ(久内)は、帰化植物学者の久内清孝氏を記念してつけられているようだ。

同じ科の仲間の花
|