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- 科名・属名 : ゴマノハグサ科 ママコナ属
注.APG分類では、ハマウツボ科(OROBANCHACEAE)、属名以下学名変わらず
- 特徴 :
草丈25〜50cmの半寄生の1年草。
葉は対生、葉身は狭披針形〜広線形、長さ1.5〜8cm、幅0.2〜1.3cm。先端が尾状に長くとがり、両面に短毛が散生する。葉柄は短く、長さ2〜4mm。
花は枝先に2〜6cmの花序を作って多数つく。苞は線状披針形で普通紅紫色を帯び、長さ5〜15mm、幅2〜6mm、先は刺状に尖り、縁に刺毛状の長い歯牙がある。花冠は長い筒状で先が唇形になり、紅紫色で長さ13〜16mm、上唇は左右に平たく、下側の縁に軟毛が生え、先は切形、下唇は浅く3裂し、内側に隆起条が2個ある。萼は短い筒状で先は4裂し、裂片は三角状で鋭く尖る。
果実(刮ハ)は歪んだ卵形で先は尖り、基部は萼に包まれ、2室で、胞背裂開し、各室に1〜2個の種子が入る。種子は大きな楕円形で黒色。
- 分布・生育地 :
本州(中国地方西部)、四国(北部)、九州(北部) (国外:朝鮮、中国(東北部)) 山地の林縁
- 花期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2007年9月29日 長崎県対馬 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
秋の花との出会いを求めて巡った対馬、車通りの少ない峠道でこの花に出会った。
花だけ見ると他のママコナ類と変わりないものの、葉の細さから一見して違うとわかる。
今回の目的の一つに挙げていただけに、大喜びで撮影にかかった。
しかし、強い季節風が吹き抜ける峠道では揺れが止まることなく、安全を期してフィルム2本近く撮影したにもかかわらず、使えるカットは何枚もなかった。
こんな時、デジカメの手ぶれ防止機能強がうらやましい。

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