ホソバヒメトラノオ(細葉姫虎の尾)

Pseudolysimachion linariifolium


ホソバヒメトラノオ1

  • 科名・属名 : ゴマノハグサ科 ルリトラノオ属
     注.APG分類ではクワガタソウ属、学名(Veronica linariifolia var. linariifolia)

  • 特徴 :
     草丈30〜70cmの多年草。
     茎は直立し、無毛か短い毛が散生する。
     葉は下部は対生、上部は互生し、広線形〜狭卵形、長さ2〜5cm、幅0.5〜1cm。先は尖り、基部は狭まって柄がなく、縁には少数の尖った鋸歯がある。
     花は茎の先に長い穂状花序となり、淡青紫色の花を密につける。花冠は長さ4〜5mm、筒部は長さ約2mm。萼は狭卵形で先が尖る。花柄は長さ1〜3.5mm、短毛が散生する。
     果実(刮ハ)は球形で先がややへこみ、長さ約3mm。

  • 分布・生育地 :
     本州(大阪府、和歌山県)、四国(高知県)、九州 (国外:朝鮮、中国、台湾、モンゴル、極東ロシア、東シベリア)
     山地の草地

  • 花期 :   8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2003年9月3日  高知県高知市
     中上・全体2 2019年8月31日    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花序、以下全て    同  上

  • 撮影記 :
     市街を見下ろせる草地は、ギラギラ照りつける夏の日差しでじっとしていても汗が流れ落ちた。たまにに吹く風がわずかな涼を運んでくれる。
     草原に生えるがどこにでもあるわけではなく、ここも2回目でやっと見つけた。
     写真でもわかるように、葉が細くそのことが和名の由来になっている。
     十数年後、久し振りに訪れると、少し場所は違っていたが、変わらずに咲いていてくれて嬉しくなった。

  • 葉(表)

    葉(裏)

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ホソバヒメトラノオ2

花序

花