hourai

ホウライシソクサ（蓬莱紫蘇草）

Limnophila rugosa

ホウライシソクサ

科名・属名　：　ゴマノハグサ科　シソクサ属
　注．ＡＰＧ分類では、オオバコ科(PLANTAGINACEAE)

特徴　：
　草丈１０～６０ｃｍの多年草。
　根茎は節から根を出して増える。
　葉は対生し、葉身は楕円形～卵形、長さ４～８ｃｍ、幅２～４ｃｍ。先は鈍頭、基部は広いくさび形、縁には細かい鋸歯がある。質はやっや厚く、両面とも脈上に微細毛が多く、裏面は中脈と側脈がやや隆起し、多くの明腺点がある。葉柄は長さ０．５～２ｃｍ、基部はやや茎を抱き、軟毛がある。
　花は葉腋から花序を出して１個つき、花冠は淡青色～青紫色、筒形で長さ約１５ｍｍ。先は唇形となり、上唇は円形、長さ約３ｍｍ、下唇は長さ約３ｍｍで３裂する。唇弁の基部は黄色になる。花序柄は長さ１～５ｃｍ、花後には７ｃｍ程度に伸びる。萼は鐘形、長さ約７ｍｍ、上部は深く５裂し、表面の脈は目立たない。裂片は狭卵形で鋭頭、多くの明腺点がある。
　果実（蒴果）は卵円形、萼に包まれ、長さ約６ｍｍ。

分布・生育地　：
　沖縄（八重山諸島）　（国外：台湾、中国(南部)、東南アジア～インド）
　水辺、湿地

花期　：　　８～１０月

撮影月日・場所　：
　上・全体　2004年10月2日　　沖縄県西表島
　(上は拡大写真あり、写真をクリック）
　中上・花１　　　　同　　上
　中下・花２　2017年9月3日　　　　同　　上
　左下・萼、右下・葉　　　　同　　上

撮影記　：
　シソクサの仲間はあまり見映えのしない小さな花がつくものが多い。しかし、沖縄には花も大きく美しい仲間があると聞いていた。
　2004年10月、西表島を訪れた際、沢沿いの湿地でこの花を見つけた。
　予想通りの美しい花で、青紫色の中に黄色の斑紋がこの仲間のイメージを変えさせてくれた。
　島では、沢沿いだけでなく湿地、水田などにも生育している。

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