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- 科名・属名 : ゴマノハグサ科 イワブクロ属
注.APG分類では、オオバコ科(PLANTAGINACEAE)、イワブクロ属(Pennellianthus)、 属小名変わらず
- 特徴 :
草丈5〜20cmの多年草。
根茎は地中を這って株を作り、鱗片葉がある。
茎は4角の稜があり、2裂に並ぶ毛が生える。
葉は対生、葉身は卵状長楕円形、長さ4〜7cm、幅1.5〜3.5cm。質は厚く、縁に先の鈍い鋸歯があり、縁には毛がはえる。
花は茎の先に5〜15個がやや密につき、横向きに咲く。花柄は長さ2〜10mm、太くて柔らかい長毛が生える。花冠は筒形で下側がやや膨らみ、上下の2唇に分かれ、上唇は2裂、下唇は3裂し、淡紫色で、長さ2〜2.5cm、外面に長毛が生える。萼は鐘形、5深裂する。向きに咲く。
果実(刮ハ)は卵形、長さ10〜12mm。種子は楕円体、長さ約2mm、種皮に翼状の量がある。
<b>別名 タルマイソウ
- 分布・生育地 :
北海道、本州(東北の一部高山) (国外:ロシア(千島列島、カムチャッカ半島、アリューシャン列島、サハリン、シベリア北部) 高山帯の岩場や礫地
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1980年7月28日 北海道大雪山 中上・全体2 1980年7月27日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 同 上 左下・果実(刮ハ) 2011年8月20日 山形県鳥海山 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
北海道や東北の高山で他の草が生えていない礫地に固まりを作って生え、花も大きいことからよく目に付く。
北海道には特に多く、大雪山などでは1m四方に広がっているような株も見た。
別名のタルマイソウは、北海道の樽前山に多かったことから付けられている。

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