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- 科名・属名 : ゴマノハグサ科 ママコナ属
注.APG分類ではハマウツボ科(OROBANCHACEAE)、属名以下学名変わらず
- 特徴 :
草丈20〜50cmの半寄生の1年草。
葉は対生、葉身は長卵形〜長楕円状披針形で、長さ2〜8cm、幅1〜3cm。両端は尖り、縁は全縁、両面に短毛が生える。葉柄は長さ0.3〜1.5cm。
花は枝先に長さ4〜10cmの花序をつけ、多数の花をつける。花軸や萼には白毛がやや密に生える。苞は葉状で小さく先は尖り、緑色、縁に刺毛状になった長さ0.5〜2mmの歯牙がある。花冠は長い筒状で先が唇形、紅紫色で花喉の両側に白色の斑があり、長さ1.4〜1.8cm。上唇は左右に平たく、下側の縁に密に軟毛が生え、先端は切形、下唇は3浅裂し、内側に2本の隆起がある。雄しべは4個、上唇に包まれる。萼は短い筒状で先は4個の裂片になり、鋭く尖る。
果実(刮ハ)は歪んだ卵形で先が尖り、基部は萼に包まれる。
花の白いものがあり、
●シロバナママコナ(f. leucanthum )(左下の写真)という。
- 分布・生育地 :
北海道(西南部)〜九州 (国外:朝鮮(南部)) 山地の林下
- 花期 : 7〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1993年8月1日 山梨県大菩薩峠 中上・全体2 1994年9月2日 大分県由布市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 1987年9月23日 京都府大江山 左下・シロバナ 2007年7月22日 長野県北佐久郡 (左下は拡大写真あり、写真をクリック) 右上・葉1 1994年9月2日 大分県由布市 右下・葉2 1993年8月1日 山梨県大菩薩峠
- 撮影記 :
夏から秋にかけて林下でよく見かける半寄生の植物である。
よく似た仲間が沢山あり、葉状になった苞の形(本種は先が刺状に尖る)や色(緑色)、縁にある毛状の鋸歯の長さ(短い)や、花の喉部にある斑紋の色などで区別する。
変わった和名の由来は、花の下唇にみられる白い突起を米粒に見立てたという説と、若い種子が米粒に似ていることからという2つの説がある。


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