オオヒキヨモギ(大引蓬)

Siphonostegia laeta


オオヒキヨモギ1


  • 科名・属名 : ゴマノハグサ科 ヒキヨモギ属

  • 特徴 :
     草丈30〜70cmの半寄生の1年草。
     茎は斜上して、全体に腺毛が密に生える。
     葉は下部では対生、上部では互生し、卵形で幅の広い裂片に深く裂け、長さ1.5〜3cm、幅1.2〜2cm。開出した腺毛が密に生える。
     花は上部の葉腋ごとに1花つける。花冠は唇形、灰黄色で長さ約2.8cm。上唇は左右に扁平で先が狭まらず切形で2裂しない。下唇は3裂し基部に2本の縦筋がある。雄しべは4個、花冠の上唇内にある。萼は細い筒形、開出した腺毛が密に生え、長さ2〜2.22cm、裂片は狭披針形、長さ5〜7mm。
     果実(刮ハ)は狭長楕円形で先が尖り、長さ約13mm、幅約3mm。

  • 分布・生育地 :
     本州(関東〜中国地方)、四国(瀬戸内側) (国外:中国(中南部)
     低地のやや乾いた草地

  • 花期 :   8〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2003年8月19日  愛知県新城市
     中上・全体2、中下・花1    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・ 1993年8月15日  静岡県磐田郡
     右下・葉 2013年8月10日  埼玉県入間郡

  • 撮影記 :
     低山地のかなり乾き気味になるような場所で稀に見かける。
     愛知・静岡・埼玉県も氏ズレも同じような乾いた尾根上や斜面で見かけた。
     茎はやや斜めに伸びるか垂れ下がり、花は多数つけるものの、同時に咲くのはわずかで、草丈が大きいので寂しい感じがする。

  • 葉

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オオヒキヨモギ2

花1

花2