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- 科名・属名 : ゴマノハグサ科 クワガタソウ属
注.APG分類では、オオバコ科(PLANTAGINACEAE)、属名、学名変わらず
- 特徴 :
草丈(長さ)10〜40cmの2年草。帰化。
茎は分枝して横に広がり、開出した長毛を散生する。
葉は下部のものは対生、上部のものは互生し、葉身は卵円形で、長さ0.7〜1.8cm、幅0.6〜1.5cm。先は円く、基部は切形、縁には先の鈍い大きな鋸歯がある。両面に毛を散生する。上部の葉の葉柄は1〜5mm。
花は上部の葉腋ごとに1個つく。花冠は瑠璃色〜群青色、皿形で径7〜10mm。萼裂片は長楕円状倒卵形、先はやや尖る。花柄は長さ1〜2cm。
果実(刮ハ)はやや平たい倒心形で先は凹んでその両端はやや尖り、長さ約4mm、幅6〜7mm。種子は舟形で表面にシワがあり、長さ約2mm。
- 分布・生育地 :
帰化(ヨーロッパ原産)(日本全土に帰化) (国外:世界の温帯〜暖帯に広く帰化) 路傍や畑
- 花期 : 3〜4月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1996年3月8日 埼玉県秩父 中上・全体2 2003年4月19日 茨城県岩井市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 2018年4月3日 神奈川県川崎市 左下・果実、右下・葉 同 上
- 撮影記 :
暦の上では3月でもまだ吹く風は冷たく、コートの衿を立てて駅に向かう朝の通勤時、陽だまりではこの花がもう咲き出している。
よく見ると青紫色の筋の入った花は印象的で、立ち上がらず広がって一面に咲くことが多いので良く目立つ。
亡くなった妻が好きだった花で、いつも一足先に春を見つけて喜んでいた。
明治初期に日本に入ってきた帰化植物だが、春先全国どこでも普通に見られ、すっかり元々あったような顔をしている。
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