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- 科名・属名 : ゴマノハグサ科 アゼトウガラシ属
注.APGV、W分類では、アゼナ科(LINDERNIACEAE)、アゼトウガラシ属(Vandellia)、属小名の学名変わらず
- 特徴 :
草丈10〜30cmの1年草。
茎は分枝して地上を這い、粗い毛がある。
葉は対生、葉身は広卵形〜卵形で、長さ8〜16mm、幅7〜13mm。先は尖り、基部は広いくさび形、縁には5〜7個の尖った鋸歯がある。表面や縁にはまばらに粗い毛がある。
花は葉腋から花柄を出し、1個ずつつく。花柄は長さ6〜10mm、花後に伸長し、長さ約115mmになる。花冠は白色、唇形で長さ6〜8mm。萼は5深裂し、裂片は細長く尖り、粗い毛がある。雄しべは4個、うち下側の2個の花糸の基部には根棒状の突起がある。
果実(刮ハ)は楕円形、萼よりやや短く、長さ約5mm、幅約2.5mm、表面に孔紋状のへこみがある。
- 分布・生育地 :
本州(紀伊半島)、四国(南部)、九州(奄美大島、徳之島) (国外:中国(南部)) 暖地の林縁の湿った所
- 花期 : (6〜)8〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2023年7月19日 鹿児島県奄美大島 中上・全体2 2006年6月11日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花1 同 上 左下・花2 2023年7月19日 同 上 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
目的のランにはちょっと早いかもしれないが、この花はまず見られるだろうと、奄美大島花見行の撮影予定リストにあげていた。
予想通り林縁で本種の株は見つかったものの、肝心の花は蕾ばかりでひとつも開花していない。花期が早いのか、小雨という天候のせいなのか、いずれにしてもガッカリだ。
思い直して、日当たりのいい場所ならとあちこち探すと、わずか数株だけ咲いているのを見つけた。思ったより草丈も花もずっと小さく控え目だった。
十数年後この場所を訪れると、変わらず点々と花をつけていた。
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