テングクワガタ(天狗鍬形)

Veronica serpyllifolia subsp. humifusa


テングクワガタ

  • 科名・属名 :
     ゴマノハグサ科 クワガタソウ属
     注.APG分類ではオオバコ科(PLANTAGINACEAE)

  • 特徴 :
     草丈10〜20cmの多年草。
     茎は地上を這い、先が直立する。
     葉は対生し、楕円形〜卵形で、長さ6〜15mm、幅4〜10mm。先は鈍形で、やや厚みと光沢があり、鋸歯はなく両面とも無毛。
     花は茎の先に細い花序を出して10〜20個つけ、花冠は花弁状に4深裂し、淡青紫色で濃色の筋のあり、径5〜7mm。花序には腺毛と短毛が生える。
     果実(刮ハ)は平たい倒心形で先がへこみ、長さ2.5〜3mm、幅4mm。

  • 分布・生育地 :
     本州(中部地方)、北海道
     深山の湿った林内、草地

  • 花期 :  6〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     1981年7月19日  北海道夕張岳
     中・花 2014年7月9日  北海道知床半島
     下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     高山でなく、亜高山帯や深山のやや湿った場所に多い。
     尾瀬や白馬などでよく見かけるので撮影しているかと思ったら、かなり以前に夕張岳で撮影していただけだった。
     天狗などと名前はいかめしいが、小さな丸い葉が全体の雰囲気を和らげ可愛いらしい感じの花である。

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花

葉