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- 科名・属名 : ゴマノハグサ科 ツルウリクサ属
注.APG分類では、アゼナ科(LINDERNIACEAE)、ハナウリクサ属で学名(Torenia conccolor)
- 特徴 :
草丈30〜80cmの多年草。
茎はよく分枝して匍匐し、節から根を出し、先は斜上する。
葉は対生、葉身は三角状卵形〜狭卵形、長さ6〜20mm、幅4〜5mm。先は鋭頭、基部はやや心形、縁には3〜6対の低い鋸歯がある。両面に疎らに軟毛がある。葉柄は長さ5〜10mm。
花は上部の葉腋から細い花柄を出し、唇形で長さ3〜4cmの青紫色の大きい花を1花つける。上唇はほぼ円形で浅く2裂し、下唇は上唇より大きく3裂する。萼は筒状、長さ1.5〜2cm、花後伸長し長さ約2.3cmになり、5稜があり稜上に狭い翼が出る。萼裂片は長楕円状狭卵形、長さ7〜9mmで鋭尖頭。花柄は長さ1.5〜5.5cm。
果実(刮ハ)は狭楕円形、長さ1〜1.5cm、萼に包まれる。
- 分布・生育地 :
九州(奄美大島)、沖縄(沖縄島、宮古島) (国外:台湾、中国(南部、西南部)、ラオス、ベトナム) 低地の湿った林縁
- 花期 : 3〜11月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1997年10月26日 鹿児島県奄美大島 中・全体2 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 1994年9月23日 同 上 右下・葉 2018年3月12日 同 上
- 撮影記 :
深みを帯びた濃い青紫色の大きな花は、感動ものの名花である。
分布が奄美大島と沖縄島、宮古島に限られていて、簡単に目にすることができないのは残念だ。
奄美大島では、場所は限られるものの、林縁にかなりの株が群生していた。ただ、沖縄ではかなり数が少ないようだ。
目立つ花故盗掘されることが多いようで心配である。いつまでも美しい姿を見せて欲しいと思う。
また、図鑑では3〜11月が花期とされているが、春や夏に花を見かけたことない。本当にその時期に咲くのだろうか?
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