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- 科名・属名 : ゴマノハグサ科 ツタバウンラン属
- 特徴 :
つる性で長さ20〜60cmの多年草。逸出帰化。
茎は細長い枝に分かれて横に広がり、節から不定根を出し、平滑で無毛。
葉は互生、葉身は円形〜扁円形、長さ1〜3cm、幅1.5〜3cm。縁には1〜3個の尖った大きな歯牙があり、両面無毛。葉柄は細長く、長さ1〜5cm。
花は葉腋から長い柄を出し1個ずつつく。花柄は細く、長さ1.5〜3cm。花冠は仮面状の唇形、長さ7〜9mm、白色〜淡青色、花喉には2個の黄色の斑紋がある。萼は基部近くまで5裂し、裂片は披針形でやや尖り、長さ約2mm、無毛。
果実(刮ハ)は球形、径約4mm、多くの種子が入る。種子は球形で、径約1mm、多くのしわ状の突起がある。
- 分布・生育地 :
逸出帰化(ヨーロッパ原産)(北海道〜九州に帰化) (国外:多くの地で逸出帰化) 石垣やコンクリートの隙間
- 花期 : 4〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2005年10月1日 神奈川県小田原 中・全体2 2025年6月1日 神奈川県川崎市 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花、以下全て 同 上
- 撮影記 :
ヨーロッパ(地中海)原産で、大正時代に観賞用として持ち込まれたものが各地で逸出帰化している。
花は春先から秋までと長く、石垣などで小さな可愛い花を咲かせている。
最近は帰化や逸出も撮影することとしているが、園芸種の逸出帰化は微妙だ。栽培品との線引きが難しい。
この花も小田原の住宅地の古い石垣の上にあり、近くに植栽がなかったので逸出の範疇に入れた。
川崎市内でも道路や石ころの多い空き地などによく逸出しているのを見かける。

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