|
- 科名・属名 : ゴマノハグサ科 アゼトウガラシ属
注.APG分類Vでは、アゼナ科(LINDERNIACEAE)、ハナウリクサ属(Torenia)
- 特徴 :
草丈10〜20cmの1年草。
茎は分枝し、地を這って広がり、四角形で無毛。
葉は対生し、葉身は卵形〜広卵形、長さ0.7〜2cm、幅0.6〜1.3cm。先は鈍形かあまり尖らず、基部は円形またはくさび形で柄につながり、全縁で無毛。葉柄は長さ2〜7mm。
花は上部の葉腋から細い花茎を伸ばして1花つけ、花冠は唇形、淡紫色で長さ約7mm。萼は筒形、5本の稜があり、先は浅く3裂する。花柄は長さ4〜10mm、花後は伸長して13〜30mmになる。
果実(刮ハ)は長楕円形、長さ4〜5mm、幅2.5〜3mm、ほぼ同長の萼に包まれる。
- 分布・生育地 :
本州(宮城県以南)〜沖縄 (国外:朝鮮、台湾、中国、東南アジア〜インド、オーストラリア、アフリカ、アメリカ大陸にも帰化) 畑や庭
- 花期 : 8〜10月(沖縄は春から)
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2003年9月5日 高知県幡多郡 中上・全体2 2018年9月12日 鹿児島県鹿児島市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 2017年9月25日 愛知県岡崎市 左下・果実、右下・葉 同 上
- 撮影記 :
夏から秋にかけ、北海道や東北北部を除く全国の庭や畑でもごく普通に見られ、沖縄では春から花を見ることができる。
果実(左下の写真)の形が、最近は果実店の店頭でも見かける事が少なくなったマクワウリという瓜に似ていることから付けられているようだが、個人的にはそう似ているようには見えない。
以前はゴマノハグサ科という比較的多くの植物を含む科であったが、APG分類では解体されてオオバコ科やアゼナ科、ハマウツボ科などに移された植物が多く、新しいゴマノハグサ科に属する植物は少なくなってしまった。
同じ科の仲間の花
|