ヤクシマシオガマ(屋久島塩竃)

Pedicularis ochiaiana


ヤクシマシオガマ1

  • 科名・属名

  •  ゴマノハグサ科 シオガマギク属

  • 特徴

  •  草丈20〜50cmの多年草。
     茎は直立するかやや斜上し、下部には曲がった毛がある。
     葉は対生し、長さ7〜11cm、羽状に全裂し裂片はさらに深裂、縁には重鋸歯がある。下部の葉は大きいが上部の葉は小さく、両面に毛が散生する。
     花は茎の先に3〜5花穂を作り、5〜10個つける。花冠は淡紅色で長さ2.5〜3cm。上唇はかぶと形で中部で急に曲がり、下唇は広く開いて中ほどまで3裂する。

  • 分布・生育地

  •  鹿児島県(屋久島)
     高地のやや湿り気のある草地

  • 花期
  • : 8〜9月

  • 撮影月日・場所

  •  2006年9月3日 鹿児島県屋久島
     中、下・花アップ  同 上

  • 撮影記

  •  ヤクシマ○○と名づけられた花は、本土の同種の花に比べ矮小化したものが多い。
     ところが、この花だけは小さいどころか可愛らしいというシオガマのイメージさえ変えてしまうような大きな花を咲かせていた。
     一度の花見行で多くの花に出会えても、盛期の花に出会うことは少ない。今回多くの花に出会えたが、この花は今が盛りといえるような咲き具合だった。
     屋久島の固有種の多くは高地にあり、どの花もそれなりのアルバイトは必要であるが、この花は1600m以上の標高あたりに多いので、散歩気分ではたどりつけない。

    同じ科の仲間の花
ヤクシマシオガマ2

花アップ