アオバナハイノキ(青花灰の木)

Symplocos liukiuensis var. liukiuensis


アオバナハイノキ1

  • 科名・属名 : ハイノキ科 ハイノキ属

  • 特徴 :
     高さ5〜10mの常緑小高木。
     葉は互生し、長楕円形で長さ4〜10cm、幅2〜4cm。質は薄く革質で、先はやや尾状に尖り、基部はくさび形。縁にはごく低い鋸歯があり、両面無毛で中肋は裏面に突出し、側脈は4〜6対。葉柄は長さ5〜15mm。
     花は葉腋に長さ2〜8cmの総状花序となって5〜12(-17)個つき、花冠は淡紫色、径8〜10mm、先は5裂し芳香がある。雄しべは20〜35本、基部で合着する。
     果実(核果)は卵状つぼ形で長さ7〜8mm。

  • 分布・生育地 :
     九州(沖永良部島以南)、沖縄(沖縄島) (国外:日本固有)
    山地

  • 花期 :   1〜4月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2012年2月18日  沖縄県名護市
     中上・全体2    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花序    同  上
     左下・花 2017年3月16日  沖縄県国頭郡
     右上・葉表、右下・葉裏    同  上

  • 撮影記 :
     この花の写真を掲載している図鑑は少ないが、平凡社の改訂新版「日本の野生植物4」に花の写真が載せられている。
     2〜4月のやんばるの森で見られるが、普通は淡紫色の花が多く、写真のような濃色の花は珍しい。
     沖縄は冬でも花が見られるものの白い花が多く、このような色の花を見ると何となく心が浮き立つ。

  • 葉表

    葉裏

    同じ科の仲間の花
アオバナハイノキ2

花序

花