クロバイ(黒灰)

Symplocos prunifolia


クロバイ

  • 科名・属名 : ハイノキ科 ハイノキ属

  • 特徴 :
     高さ10mになる常緑高木。
     樹皮は黒褐色、幹はの太さは径10〜30cm。  葉は互生し、葉身は楕円形〜長楕円形、長さ4〜8cm、幅2〜3cm。先端は尾状に尖り、基部はくさび形。質は革質、濃緑色で光沢があり、縁には低い鋸歯がある。葉柄は長さ約1cm、普通紫褐色を帯びる。
     花は前年枝の葉腋に長さ3〜7cmの総状花序を出し小さな花を多数つけ、花冠は白色で径約8mm、5深裂する。雄しべは多数、花冠より少し長く、苞や小苞は早落性。
     果実(核果)は狭卵形で長さ6〜7mm、黒熟する。

  • 分布・生育地 :
     本州(関東地方以西)〜沖縄 (国外:朝鮮(済州島))
     丘陵〜山地の照葉樹林

  • 花期 :  4〜5月

  • 撮影月日・場所 :
     2016年4月24日  静岡県浜松市
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花、下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     関東地方以西〜沖縄にかけて分布し、ハイノキ科では比較的よく見られる樹のようだ。
     といっても分布の北限にあたる関東地方では、房総や伊豆などに行かないとそうは見られない。
     あるグミ科の花を求めて訪れた浜松市の北部丘陵、グミの自生地に向かう途中、大木にこの花が咲いていた。
     10m近い高木だったが、道路が高い所を通っていたため、距離はやや離れていたものの目の高さで花が見られた。

  • 同じ科の仲間の花
花

葉