ミミズバイ(蚯蚓灰)

Symplocos glauea


ミミズバイ


  • 科名・属名 : ハイノキ科 ハイノキ属

  • 特徴 :
     高さ10〜15もの常緑高木。
     樹幹は灰褐色〜赤褐色で滑らか。若枝には鈍い稜があり、初め黄褐色の毛があるが、後に無毛。
     葉は互生し、葉身は狭長楕円形、長さ8〜16cm、幅2〜4cm。先端は短く尖り、基部はくさび形、縁は少し裏面に巻き、ほぼ全縁で先の方だけ低い鋸歯がある。質は革質で表面は光沢があり、裏面はやや粉白色を帯びる。葉柄は1〜3cm。
     花は葉腋に集まって小さな穂状花序となって多数つき、花冠は5深裂し白色で径約7mm。苞や萼には褐色の綿毛が密生する。雄しべは多数あり、花冠より長い。
     果実(核果)は卵状楕円形で長さ1.2〜1.5cm、開花した翌年の秋から冬に黒紫色に熟す。

  • 分布・生育地 :
     本州(千葉県以西)〜沖縄 (国外:中国、東南アジア)
     照葉樹林

  • 花期 :  7〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2016年7月10日  静岡県静岡市
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中上・花    同  上
     中下・果実(未熟) 2023年8月5日  静岡県藤枝市
     左下・樹幹 2016年7月10日  静岡県静岡市
     右上・葉(表)、右下・葉(裏)    同  上

  • 撮影記 :
     ある夏の花の撮影に静岡市に低山地に出かけた。
     梅雨の中休みの一日、眩しい太陽が朝から照りつけ、登山道までの平坦な道路を歩くだけで汗びっしょり。
     やっと登山道にたどり着き少し登ると、咲き始めのこの花に出会った。
     まだ開花している花は少なく余りいい状態ではなかったが、予定外の花との出会いには暑さを忘れて喜んだ。

  • 葉表

    葉裏

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花

果実(未熟果)

樹幹