ナンバンギセル(南蛮煙管)

Aeginetia indica


ナンバンギセル1

  • 科名・属名 :
     ハマウツボ科 ナンバンギセル属

  • 特徴 :
     草丈15〜30cmの寄生の1年草。
     ススキやサトウキビ、ショウガ属の根に寄生する。
     茎はごく短く、ほとんど地上には出てこない。
     葉は鱗片状で狭三角形、数個つく。
     地上部は花茎で、先に横向きの花をつける。花冠は筒形で淡紅紫色、長さ3〜3.5cm。先は浅く5裂し、縁は全縁。萼は黄褐色で先が尖り、淡紅紫色の筋が入る。
     果実(刮ハ)は卵球形で長さ1〜1.5cm。

  • 分布・生育地 :
     日本全土 (国外:中国(中南部)、台湾、インドシナ〜インド)
     山野

  • 花期 :  7〜9月(沖縄では冬や春にも花)

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1983年9月18日  東京都八王子市
     中上・全体2(淡色花) 2018年12月3日  沖縄県国頭郡
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花 2015年9月5日  静岡県熱海市
     下・果実 2017年11月6日  沖縄県国頭郡

  • 撮影記 :
     長い花茎の先が曲がり、南蛮煙管(マドロスパイプ)のような花冠をつけることからこう呼ばれている。しかし、パイプも最近は趣味の人か映画の中でしか見ることがなくなり、ピンとこないかもしれない。
     秋口、ススキの根元などに群生していることが多く、比較的よく目にする。
     沖縄へ出かけると、真冬でも春先でも50cm近い花茎をのばし花をつけているのに出会う。秋の花のイメージがあるだけにどうもしっくりこない。

  • 同じ科の仲間の花
ナンバンギセル2(淡色花)

花

果実