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- 科名・属名 : ハマウツボ科 オニク属
- 特徴 :
草丈10〜30cmの多年草。
ミヤマハンノキやミヤマヤシャブシなどのハンノキ属の根に寄生する。
茎は多肉質の円筒形で太い。
葉は鱗片葉となり、互生して茎に密につく。
花は茎の半分程度の長さが花穂になり、密に花をつける。花冠は暗紫色で、筒部がつぼ状に膨らんだ唇形で、上唇は細長く、先は浅くへこみ、下唇は短く3裂する。萼は杯状で不揃いに5裂する。雄しべは4個、花柱とともに花冠の外へ突き出る。苞は淡黄色。
果実(刮ハ)は卵形。種子は多数あり、微小でやや球形、網紋がある。。
- 分布・生育地 :
本州(中部以北)〜北海道 (国外:東アジア〜北アメリカの寒帯域) 高山帯の木の根に寄生
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 1983年7月31日 山梨県富士山 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花 2020年8月19日 同 上 下・鱗片葉 同 上
- 撮影記 :
どう見ても細長い松ぼっくりかキノコにしか見えない。近寄ってみると一層その感を強くする。
高山のミヤマハンノキなどの根に寄生するハマウツボ科の植物で、乾燥したものは漢方薬の強壮・強精剤として珍重されることから、オニク(御肉)と呼ばれている。
このため、採取されることが多く、自生に巡り会えることは少ない。
この写真は富士山で見かけたものであるが、その後、なかなかお目にかかれない。
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