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- 科名・属名 : ヒルガオ科 フウセンアサガオ属
- 特徴 :
つる性の大型の多年草。
茎は5〜10mに伸び、紫色を帯び4稜で翼がある。
葉は対生、葉身は卵形で、長さ、幅とも5〜15cm。先は尖り、基部は切形〜浅心形、縁は全縁。若い葉や茎には白色透明の短毛があり、ビロード状の触感がある。葉柄は長さ3〜9cm、普通翼がある。
花は花柄の先に1個または数個が散房状につく。花冠は鐘形で白色、径3.5〜4cm。萼は緑色で外側の2個は他より大きく、長さ2〜3cm。雄しべは5個、花糸は糸状。
花後、萼片が肥大して果実(刮ハ)を包み込んで肉質となり、果時には淡紫色を帯び、長さ1〜1.5cmになる。果実は熟すと不規則に裂開する。
- 分布・生育地 :
沖縄(沖縄島以南) (国外:中国(南部)、台湾、東南アジア、オーストラリア(北部)、東アフリカに分布、太平洋諸島、アメリカ大陸にも帰化) 林縁
- 花期 : 10月〜5月?
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2004年12月12日 沖縄県西表島 中上・全体2 2004年4月10日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花1 2005年12月4日 同上 中下・花2(側面) 2005年12月5日 同 上 左下・蕾 2012年12月12日 同 上 右上・葉 同 上
- 撮影記 :
花だけ見ると何が風船かと思われるが、花後萼が果実(刮ハ)を包み込み、風船状になることから和名がつけられている。
西表島の道路際に群生していたが、そこは風の通り道で花も静止するときがなく、なかなかいい写真が撮れなかった。
南の島では公共交通の便が悪く、移動の足はレンタカー・レンタバイク等となるが、車で走っているだけではお目にかかれる植物も限られる。メイン道路の際でも色々な花が咲いているのだから歩くことも必要だ。
ここでは自生としたが、図鑑によっては原産地は熱帯アフリカで、それ以外の地域は帰化という考え方もある。
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