クシロネナシカズラ(釧路根無蔓)

Cuscuta europaea


クシロネナシカズラ

  • 科名・属名
  • : ヒルガオ科 ネナシカズラ属

  • 特徴

  •  つる性の寄生植物。
     茎は細くて紅色を帯び無毛。初め地上に生えるが、寄主に巻きつくと根はなくなる。
     葉は鱗片状で緑葉はない。
     花はやや束生し、花冠は白色、広鐘形で長さ2〜3mm、萼のほぼ倍の長さ。花冠の筒部は幅広く、先が5裂する。花柱の柱頭は線形〜長楕円形で2個ある。
     果実(刮ハ)は扁球形で熟すと裸出、径約3mm、基部で横に裂開する。

  • 分布・生育地

  •  北海道  海岸

  • 花期
  • : 7〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  2013年8月23日  北海道
     中、下・花    同 上

  • 撮影記

  •  初めてこの花を目にした時、「茎がすごく紅いな」というのが第一印象だった。
     ネナシカズラ属の植物はどれもよく似ていて区別が難しいが、この花は2個ある柱頭の先が線形となること(一番下の写真)が特徴とされ、それが判るように何枚もアップの花を撮影した。
     同行の仲間の話では、茎の赤さは盛期にはもっと紅くて美しいらしく、今は末期のため色は大分薄くなっているとのことだった。
     しかし、個人的には、茎の紅さも違いも同定の基準として入れてもいいのではないかと思うほどだった。
     寄生植物のため来年度も以降もこの場所で見られるかどうかわからないが、盛期の紅さを見てみたい気にさせられた。

    同じ科の仲間の花
花1

花2