ナガバアサガオ(長葉朝顔)

Aniseia martinicensis


ナガバアサガオ1

  • 科名・属名
  • : ヒルガオ科 ナガバアサガオ属

  • 特徴

  •  常緑のつる性の多年草。
     全株無毛で、茎は長く這う。
     葉は長楕円形で、長さ5〜7cm、幅1.3〜2.5cm。縁には微毛があり、鋭頭または凹頭で、先端は芒状に尖る。乾くと黒変する。
     花は葉腋に1個ずつつき、花冠は鐘形、白色で径約2.5cm、長さ約3.5cm。萼は5個で、外側の2〜3個は楕円形で大きい。
     果実は径約1.2cm。萼片が残存する。

  • 分布・生育地

  •  沖縄(北大東島)  池や川岸の湿地

  • 花期
  • : 11月〜5月?

  • 撮影月日・場所

  •  2006年12月1日 沖縄県北大東島
     上は拡大写真あり(写真をクリック)
     中、下左葉、下右蕾  同 上

  • 撮影記

  •  那覇から東に360km、飛行機に1時間ほど揺られると、絶海の孤島南、北大東島が見えてくる。琉球列島とは島の成り立ちが異なるせいか、小さな島にもかかわらずいくつかの固有種が知られている。
     その一つ、この花見たさで冬の大東島に出かけた。午後遅く現地に着き、早速探索にかかる。山渓の「レッドデータプランツ」には「12月の天気のいい日の昼頃数時間しか開花しない」と書いてあり、場所の見当もつかないうえ曇天の夕方では無理だろうと思っていた。
     色々な情報を総合し狙いをつけた場所に行ってみると運良く花が見つかった。しかも満開状態である。目的の花との出会いに大喜びし暗くなるまで撮影した。
     翌日は雨模様、再度出かけて見ると花弁は閉じていた。雨のせいかと思ったら、午後になると次第に開き始めてきた、どうやら午後咲きの花のようだ。自分の目で確かめるといろいろな発見がある。
     現地で見たガイドブックには、かってはこの花を家畜の餌としたという記述があった。貴重な花だけに大切にと願わざるを得ない。

    蕾

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ナガバアサガオ2

葉アップ