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- 科名・属名 : イソマツ科 イソマツ属
- 特徴 :
草丈7〜15(-30)cmの小低木。
茎は太くて短く、分枝して斜上し、黒色で、葉の落ちた跡が松肌状になる。
葉は単葉で互生、多数が枝先に群生し、倒披針形で長さ1.5〜5cm、幅0.3〜1cm。先は円頭〜鈍頭、基部は次第に細まり、全縁。質は厚く無毛。
花は多数分枝した花茎を1〜数本出し、多数の小穂を散房状につける。小穂には上下2個小苞があり、小苞の内側に1〜2個の花がある。花冠は紅紫色で筒状、長さ約5mm。先は浅く5裂する。萼は筒状〜高杯状、先が浅く5裂し、長さ約5mm、白色で蝋質、稜があり、稜上には白毛が生える。
果実(痩果)は紡錘形、長さ約1.8mm。
- 分布・生育地 :
伊豆、小笠原諸島、九州(宇治群島、種子島以南)、沖縄 (国外:台湾) 海岸の岩上や隙間
- 花期 : 8〜1月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2005年11月5日 沖縄県西表島 中上・全体2 2017年9月5日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花1(濃色) 2004年12月12日 同 上 下・花2 2017年9月5日 同 上
- 撮影記 :
潮をかぶりそうな海岸の岩間や隆起さんご礁の上、わずかな窪みにしがみつくようにして根を張り、花を咲かせている。
エメラルドグリーンの海と真っ青な空をバックにした写真を撮りたいと思っているが、なかなか条件の揃った場所には咲いていてくれない。
この花は南の島の隆起さんご礁の海岸ではよく見かけるが、割合にポツポツ生えていてそんなものかと思っていた。
ある年、与那国島に出かけた際、この花の群生地といわれる海岸に立ち寄ってみた。そこでは今までのイメージと異なり、さんご礁の上が一面この花で覆われていた。残念ながら花の時期ではなかったが、盛期にぜひ訪れたいものだと思った。
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